2017年も梅の季節がやってきましたね。
京都で梅といったら北野天満宮の梅苑が有名です。
例年、北野天満宮の梅苑の見ごろは3月初旬ですが、年によって変わります。
2017年の今年は見ごろはいつになるでしょうか?? 去年の開花情報と合わせて紹介していきたいと思います。
目次
2017年の北野天満宮の梅の開花情報と見ごろ
例年2月中旬から3月上旬までが見ごろの北野天満宮の梅苑。
2017年の今年は京都の梅は全体的に早咲きです。例年よりも1週間近く早く見ごろを迎えそうです。
この記事を書いている2月16日現在は、北野天満宮の梅はちらほら咲いている3分咲といった状態です。
16日の今日がかなり温かいので一気に咲き始めるかもしれませんね。
この時期は温かくなったり寒くなったりと、寒暖の差が激しいです。梅の見ごろも予測が難しいと思うので、ある程度余裕を持って行動するといいでしょう。
過去の開花状況を参考にしながら、北野天満宮の梅苑にいつ行くかを決めるといいかもしれません。
去年の梅の開花情報も参考に
こちらが去年の北野天満宮の梅苑の開花情報です。
日付 | 開花情報 |
---|---|
1月30日 | 早咲きの梅が咲き始める |
2月4日 | 宝物殿の前が見ごろ |
2月11日 | 境内全体で見ごたえあり |
3月5日 | 見ごろ |
いかがですか??
3月5日が見ごろでしたが、2月初旬からすでに早咲きの梅が楽しめました。去年、私が訪れたのは2月14日でしたが、その時も十分きれいでしたよ。
今年は1週間ほど早咲きということで、見ごろは2月下旬くらいになるかもしれませんね。
梅だけでも見ごたえのある北野天満宮ですが、他にも見どころがあります。つづいて、北野天満宮の梅苑に行くときに抑えておきたいスポットを5つ紹介します(^^♪
北野天満宮の梅苑の見どころは5つ!!
はじめにさらっと北野天満宮の梅苑の見どころをご紹介します。北野天満宮の梅苑の見どころは5つです。
- 梅苑
- 茶店
- 御土居の梅
- 紅梅殿
- 紙屋川に並ぶ梅
ご覧のとおり、北野天満宮の梅苑は見どころがたくさんあります。梅苑とは言いますが、御土居も少し離れた紅梅殿も見ることができます。
秋のもみじのライトアップの時は御土居だけでしたが、梅の場合は違います。なので、じっくり見ると1時間半はかかります^^:
まずは梅苑に入苑
本殿に向かう参道の途中に梅苑があります。
入苑料は大人700円こども300円と、少々割高ですね。ただ、お茶代や、御土居への入場料と考えればむしろ安いくらいだと思います。
入場料:大人 700円(中学生以上)こども 350円
公開時間:10時~16時まで
入苑券の右側にあるのがお茶席のチケットです。後でお茶とお菓子を交換するときに必要なので、なくさないようにしましょう。
梅苑には当たり前ですが、一面梅の木が植えられていて、梅の木を縫うように小道が通っていました。特に決められたルートはなかったので、気の向くままに見たい梅を見ながら進みました。
やはりまだ2月中旬ということで、五分咲の梅が多く、1つの梅の木につぼみと花が開いた梅が半々といった感じでした。それでも梅苑に入った瞬間は、あたりに梅の香りを感じ、横にいたご年配の方々も、
「梅の香りが風流ですね」
と話していました。
北野天満宮のHPによると、北野天満宮で見れる梅の種類は6種類です。
- 早咲の「寒紅梅」
- 本殿の裏側に咲く八重の「雲竜梅」
- 赤と白が1本の枝に咲く「思いのまま」
- 薄っすらと青緑色の「月の桂」
- 珍しい品種「黒梅」
- ご神木「紅和魂梅」
梅苑で私が確認したのは、「寒紅梅」と「月の桂」でした。あと上の6種に含まれていませんが、南高梅も確認できました。
☟が寒紅梅
こちらが南高梅
こちらが月の桂かと・・・
※訂正
↓の梅はろうばいです。月の桂は花びらが白く、おしべが黄色の梅です。
ご指摘のメールを送って頂いた方、ありがとうございましたm(__)m
どれもきれいで、赤、白、黄色と豊富な色で楽しませてくれていました。
個人的には赤と白の花が1つの枝に咲く、「思いのまま」を楽しみにしていたのですが、確認できなかったので、やっぱり少し早かったのかもしれません。
梅苑を眺めながら菓子と茶
梅苑を抜けると茶店が見えます。係の人に入苑券を見せると、お菓子とお茶の粉をもらえます。
今年のお菓子は寒紅梅という麩のお菓子で、麩の上に赤白のシュガーパウダーが載っていました。
お茶は香梅煎という梅昆布茶でした。(梅の香と焙煎をかけているんですね^^)
ちなみに麩のお菓子の寒紅梅は、かの千利休が考案したと言われている伝統的なお菓子です。
時代劇に出てくるような台に腰を掛けて、お茶と菓子を頂きました。もちろん梅を見ることも忘れずに。
無料で提供しているお菓子と茶以外にも、茶店ではだんごやしるこも販売していました。茶店と聞くと思わず団子を頼んでしまいました。
みたらしにきな粉がかかっていて、とてもおいしく頂きました。
御土居の梅
さて、茶店で一服した後は、御土居へ向かいます。御土居の上にも梅の木が並んでいて、こちらの方が若干早咲きの印象でした。
北野天満宮といえば御土居が有名ですが、そもそも御土居とは何かご存じでしょうか?
御土居というのは、敵の攻撃に備えた土の防壁のことで、台形の土塁と堀からなります。そして御土居の全長は22kmにも及び、京都の街をぐるっと一周することで、京都の街の安全を守ったのです。
御土居の建設の命令したのは、豊臣秀吉でした。1591年に建設した御土居は、北は鷹峯、西は紙屋川、東は鴨川、南は九条あたりまで伸びています。京都では洛中洛外と言う呼び方がありますが、御土居の中が洛中、外側を洛外としています。
ちなみに京都の地名には”〇〇口”という口がついた地名があります。例えば丹波口、鞍馬口、鳥羽口などです。
この地名も御土居が由来なんです。洛中と洛外をつなぐ要所は七口と呼ばれ、洛外との出入り口になりました。
- 長坂口
- 鞍馬口
- 大原口
- 粟田口
- 伏見口
- 鳥羽口
- 丹波口
京都をぐるっと壁で囲もうとするなんて、やっぱり秀吉の考えはスケールが違いますねぇ。
紅梅殿別離の庭
さて、話が少し脱線しましたが、、、、笑
御土居から少し離れたところにあるのが紅梅殿です。梅苑と比べると梅の数はかなり少ないですが、逆に静かで落ち着いた雰囲気がする場所です。
ここでは神社が2社と、紅梅殿、そして赤、白、黄色の三色の梅が見どころです。
紅梅殿は、都から左遷されることになった菅原道真が別れを惜しむ歌を詠んだ場所です。その時に詠んだ歌が、こちらです。
「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春を忘るな」
訳:東風が吹いたらならば、配所にいる私に、風を託して匂いを送ってよこして、梅の花よ、家の主人がいなくなったとしても、花の咲く春をわすれてくれるな。
配所とは、罪人が流される土地のことですね。九州の太宰府に流されることになった道真の寂しさが伝わってくる歌ですね。
梅の本数は梅苑に比べれば少なかったですが、確かに梅の香りを一番強く感じられたのは紅梅殿でした。もしかすると、太宰府に行ったあとも、東風(こち)が吹くたびに、みやこに思いを馳せていたのかもしれませんね。
紙屋川に並ぶ梅
紅梅殿の後はいよいよラストです。最後は御土居を下りて、下を流れる紙屋川に沿って歩きます。御土居はもみじが有名なので、残念ながら梅の木は最後にあるくらいであまり多くありません。
それでも、穏やかな川の流れを聞きながら見る梅の木やほのかな梅の香りは印象的でした。目と鼻で楽しむだけでなく、耳でも楽しむことができるので、とても贅沢な体験でした。
途中でかかる橋の上から見ると他の木の枝と重なり見づらいので、川の西側からの眺めがオススメです。道の途中に川へ突き出た場所があるので、そこから眺めると川の流れも梅もよく見れますよ^^
まとめ
それでは最後にもう一度、北野天満宮の梅の見ごろや見どころについてまとめておきます。
見ごろ:2月下旬から3月上旬(2017年は早咲)
入場料:大人 700円(中学生以上)こども 350円
公開時間:10時~16時まで
思った以上に見どころが多くて、去年観光したときは御土居も含めて1時間くらいかかりましたが、ゆっくり見ていると1時間半はかかるでしょう。
梅苑と紅梅苑、茶店だけなら45分くらいで周れると思います。
北野天満宮の梅苑にいくときは、よかったら参考にしてみてくださいねー
月の桂の写真について、ご指摘ありがとうございました。
訂正しました。
北野天満宮にしか咲かない桜があったんですね^^
来月の今頃は見ごろを迎えているのかもしれませんね。