前回は竹屋町通を歩いたので、今回は『まるたけえびす』の夷川(えびすがわ)通りです。夷川通りは東は鴨川西岸から東は堀川通りまでで、寺町通と鴨川の間で南に少しずれます。
今回は、古くから家具屋街としても有名な寺町通から堀川通りまでの間を紹介します。夷川通りが家具屋街として有名なのは、前々回紹介した丸太町通りと関係があるのかもしれません。材木を運ぶ通りだったことから丸太町通りから、質の良い材木が下ろされたのかもしれませんね。
また夷川通りの名前の由来となった夷川は残念ながら現在は存在しません。江戸時代の地図には西洞院川の上流部分で東西に流れる夷川があったそうです。夷川があった場所の近くには現在は夷川公園があるとのことなので、もしかしたら何か痕跡があるかもしれませんね。
それでは早速見ていきましょう。
前回は竹屋町通を堀川通から東に寺町通まで歩いたので、今回は寺町通から東へ歩きます。寺町通の入り口には明治45年創業の看板を掲げた蕎麦屋さんがあります。
店名:寺町更科
ジャンル:そば、うどん、丼もの
住所:京都市中京区寺町通り竹屋町上ル行願寺門前町6
営業時間:11:30~19:00
定休日:金曜日
ここから家具の街『夷川通り』です。なんでも、伝統的な家具屋さんと現代風のインテリアショップが店を並べると言います。ちょっと想像がつきませんが、とても気になりますね。
夷川通りにも雰囲気の良い喫茶店がたくさんありますね。京都の特徴ですね。
歩いていると早速、家具屋を発見しました。
見た目は新しそうなので、「インテリアショップかな・・・」と思ったのですが、明治35年創業だそうです。なんでも、1991年にモダンな店舗にリニューアルオープンしたそうです。お店では婚礼家具を中心に扱っているようです。
店名:市橋家具
場所:京都市中京区夷川通麩屋町東入
備考:平成24年度 京都景観賞 屋外広告物部門 優秀賞
『市橋家具』からすぐのところに【お座敷机専門店】の看板が見えます。
『お座敷机専門店』という看板は珍しい、、、というか始めてみました^^: ただ、こちらの家具屋さんでは、専門はお座敷机ですが、それ以外にも和家具ならなんでも揃えているそうです。
店名:櫻井唐木北店
場所:京都市中京区夷川通富小路東入北側
営業時間:9:00~18:00
取り扱い商品:
お座敷机 折りたたみ机 ちゃぶ台 花台 香炉台 文机 座椅子 脇息 衝立 スクリーン
衣桁 衣装盆 敷板 置床 飾り棚 和茶棚 電話台 テレビ台 置物台 経机 仏壇机
鏡台 タバコ盆 各種火鉢 こたつ盆 金具たんす 引き出
あっという間に富小路通りまで歩いてきました。
富小路通りから次の柳馬場通まで歩くと、『豆政』の看板が。
京都土産の定番、『豆政』です。しかもここが本店だそうです。
店名:豆政 本店
場所:京都市中京区夷川柳馬場西入る六丁目264
営業時間:8:00~18:00
定休日:日曜
豆政からまた1つ通りを歩くと、ついに発見しました!! 見るかに新しそうなインテリアショップです。
これは夷川通りの家具の知名度に便乗した・・・
いや、店の入り口屋根の上に『SINCE1856』の文字が見えます。またまた、、、こんな高級デパートみたいなお店がそんな古いはずないですよね。1856年っていったら安政3年ですよ。安政。ペリーが浦賀に来てから3年しか経っていません。
日本中が開国か攘夷かで揉めていた時に創業したってなんというお店でしょうか。
調べてみると、こちらは創業150年以上になる老舗家具屋の宮崎本店・北店でした。(便乗とかいってすみません。)
2006年4月に宮崎家具創業150年を記念して新築オープンしたそうです。店内のデザインは京都を拠点に活躍されている辻村久信氏が手掛け、現代的でモダンな空間となっています。
また、京指物資料館も建物内にあり、指物を見学することができます。
店名:宮崎本店:北店
場所:京都市中京区夷川通堺町西入
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日
夷川通りには家具以外にも骨董品を扱ったお店もあります。歴史ある家具屋や骨董品店の近くにある喫茶店はどんな雰囲気なのか気になります。
烏丸通に到着です。
20世紀少年に出てきそうな町名表示板。何度も書き換えられた跡と、サビが昭和っぽい雰囲気を出しています。
蕎麦屋さんです。お昼時だったので、近くで働いてるサラリーマンの方で賑わっていました。
ここが冒頭で紹介した夷川公園です。近くに通りの由来にもなった夷川が流れていたそうですが、夷川の痕跡は見当たりませんでした。
堀川通に到着です。
堀川を挟んで向こう側に見えるのが、二条城の塀です。(といっても木に覆われていてほとんどみえませんが笑)
ということで、次回は『丸川夷二』の二条通りを歩きたいと思います。
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