続柄の読み方をご存じですか??
「つづきがら」なのか「ぞくがら」なのか、迷ったことがあるかもしれませんね。
そこで今回は続柄の正しい読み方や戸籍や住民票での続柄の扱いの違いについてお伝えします。
続柄の読み方!つづきがら?ぞくがら?
「つづきがら」と読む人と「ぞくがら」と読む人がいるようです。なかには会社で「つづきがら」と呼んで、上司に「ぞくがらと読むんだぞ」と注意された人もいます。
漢字の読み方は教養が現れます。たくさん知識を持っている人が偉いわけではありませんが、日常的に使う漢字を読み間違えたりすると、無意識に信頼関係にも傷がついてしまいますよね。
続柄もごくごく一般的な言葉なので、正しい読み方を知っておきたいですね。
結論から言うと、【続柄】の正しい読み方は「つづきがら」です。「ぞくがら」と読む人も少なくないですが、あくまでも俗語です。
俗語である「ぞくがら」の方がもしかしたら一般的な読み方になっているかもしれませんね。先ほど紹介した上司の人も、さも当たり前のように「ぞくがらと読むんだぞ」と指摘していますし笑
普段から「ぞくがら」と読んでいた方にとっては「え??つづきがらが間違いじゃないの?」と思うかもしれません。
続柄の読み方を辞書や辞典で確認しよう
そこで、広辞苑や国語辞典も見ていきましょう。
『日本国語大辞典』
つづき‐がら 【続柄】 〔名〕親族としての関係。親子・夫婦・兄弟などのつながり。つづきあい。ぞくがら。
ぞく‐がら 【続柄】 〔名〕「つづきがら(続柄)」の俗な言い方。
『広辞苑』
つづき‐がら 【続柄】 親族のつづきあい。親族としての関係。ぞくがら。「保証人との―」
ぞく‐がら 【続柄】 ⇒つづきがら
『大辞林』
つづきがら 【続き柄】 血縁または姻族の関係。親族の関係。ぞくがら。「本人との―」
ぞくがら 【続柄】 「つづきがら(続柄)」に同じ。
『明鏡国語辞典』
つづき‐がら 【続き柄】 《名》 親族としての関係。▼俗に「ぞくがら(続柄)」とも。
ぞく‐がら 【続柄】 《名》 ⇒つづきがら
『三省堂国語辞典』 (第6版)
つづき 【続き】 ・―がら〔続き柄〕 親族・血族の関係。つづきあい。ぞくがら。
ぞくがら 【続柄】 《名》 ⇒つづきがら
いかがですか??
『日本国語大辞典』、『明鏡国語辞典』はしっかりと【ぞくがら】は俗な言い方と表記しています。
また、『広辞苑』と『大辞林』『明鏡国語辞典』は「ぞくがら」を俗な言い方とは表記していませんが、「続柄」の説明は「つづきがら」でしています。
「ぞくがら」の説明は(⇒つづきがら)としています。
このように、辞書や辞典でも続柄の読み方は「ぞくがら」が俗で「つづきがら」が正式だとしています。
もちろん、あくまでも俗な言い方であって、「ぞくがら」が誤読というわけではありません。なので、先ほどの会社の上司が「ぞくがらと読むんだぞ」と指摘してしまったのも不思議ではありません。
ただ、「つづきがら」が正しいと思っていた人にとってはとっさに指摘されると言い返せないかもしれません。でも今日からは大丈夫ですよね。もし上司にしたり顔で「ぞくがらと読むんだぞ、漢字は正しく読めないとな」と言われたら、
「あ~ぞくがらですね。そういう俗な言い方もありますね。ただ、正式な言い方はつづきがらなんですよね」
と言い返すことができます。(本当に言い返すかどうかはあなた次第です!自己責任で笑)
戸籍と住民票の続柄の違いは?
続柄はいろいろな書類に記載されていますが、身近な書類でいうと戸籍と住民票でしょう。では、戸籍と住民票での続柄の扱いにはなにか違いがあるのでしょうか??
例えば婚姻関係です。
住民票に続柄が載っていても戸籍謄本でないと婚姻関係の証明にはならないの???
ふと疑問に思いますよね。
結論から言ってしまうと、住民票の婚姻関係を認めるかは書類をもらう側の判断です。住民票の本籍関係情報は信頼できるものですが、受け取る側が住民票ではダメだと言ったらそれは諦めるしかありません。
というのも婚姻関係を証明するのは、本来的には戸籍謄本だからです。住民票は住民の住居関係を公証するものです。そして本籍地と住所地の役所間では、引っ越しの度にお互いに通知しています。そうすることで戸籍の内容が住民票に反映されるのです。
ただ、内容が反映するのにタイムラグがあり、完璧にリンクするわけではありません。こうした理由から、住民票を認めないとすることもあるようです。
以上、続柄の読み方や住民票と戸籍の違いをお伝えしました。
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