アイデンティティとはどんな意味の言葉でしょうか?
今回は普段よく耳にするアイデンティティという言葉について、意味や使い方について紹介します。
一見難しい言葉ですが、使い方と意味を理解すれば便利な言葉ですよ。
アイデンティティ…ってなんだろう?
先日、私と友人で夕食を食べに行った時の事です。
友人「なに食べる?自分は、カルボラーナにするけど。」
私「カルボ『ナーラ』じゃない?」
友人「え?カルボ『ラーナ』だろ?」
私「メニューをよく読んでみろって。絶対『ナーラ』だから。」
友人「え~?どれどれ…。」
私「どうよ?」
友人「…アイデンティティが今、崩壊したわ。」
私「そうか…、あ、すいませーん!注文いいですか!」
というやり取りがありました。その時は、友人の言葉をさらっと流してしまいましたが、よくよく考えてみると「アイデンティティ」ってどんな意味なのでしょう?
この時は、ずっと自分の信じていたことが覆されて使われていましたが、はたしてこの使い方は正しいのでしょうか?
アイデンティティを調べてみた!
今まで通り、「アイデンティティ」を調べることにしました。とりあえず英和辞典を使いましょう。
identity【アイデンティティ】
・同一性
・らしさ
・独自性
・自己認識
etc…
やはり、英語は一つの単語で意味が多いですね。というよりは、きっと日本語が複雑なのでしょう、複雑であるがゆえに様々な情報を伝えることができる高度な言語だと、私は思います。
そして、「アイデンティティ」という言葉の意味を調べた結果、「主体性」や「同一性」、「自己認識」等の意味があることがわかりました!
つまりどういうことなのかというと、自分の価値観や物の見方、考え方、そういったものをひとくくりにアイデンティティと呼んでいるのです。
友人の言った、「アイデンティティが崩壊した。」という言葉は、つまり、「今までの自分の価値観が崩壊した。」という意味になります。意味としては、伝わりますので使い方は間違っていません。
また、コンピュータ関係の用語で、「一致」や「識別」といった意味も持っています。
アイデンティティにはどんな使い方があるの?
例えば、ニュースで「若者ののアイデンティティの欠如。」等のような使われ方をした場合は、「若者の自我の欠如。(自我の確立の欠如)」といった意味で使われます。
「自我の欠如」というとなんだか難しい気がしますが、要は、主体性のない人、自分から行動を起こさない人ということですね。
又は、他人の指示に従ってばかりの人も「自我の欠如」と言われることがありますが、「他人の指示に従うこと」を自分のアイデンティティとしている場合もあるようなので、一概に「自我の欠如」と決めつけることはよくありません。
他にも、自己の価値観が崩壊、又は自己が確立できず苦悩することを「アイデンティティークライシス」といいます。
人や世間の価値観に振り回されては、自分らしさを殺すことになりますし、自分らしさを押し通そうとすれば、いずれど壁にぶつかってしまう…。人生って、奥が深いですね!
ちなみに私の友人も、カルボナーラの言い方で価値観が崩壊しましたが、それによって悩んだり、苦しんだりしているわけではないので、そういった場合は、「アイデンティティークライシス」とは呼びません。
更に、自分自身にだけ使うわけではなく、企業や国などにも使う場合があります。「弊社のアイデンティティの確立。」や「我が国のアイデンティティの確立。」等のように使います。この場合どちらも、企業としての方針や国としてのあり方等の意味で使われています。
横見字は、文章によって様々な意味に変化します。誤った意味で理解しないように、相手がどのような意味で使っているのか、又は、自分がどういう意味で使うのかは、よく吟味しましょう。
以上、アイデンティティとは何かとアイデンティティの意味や使い方について紹介しました。
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