延べ人数という言葉はよく聞く言葉ですよね。
今回は延べ人数とは何か、意味や計算方法、実人数との違いをお伝えします。
なんとなく意味を分かっているという人も、うっかり実人数を間違えてしまったりということもあると思います。
この際、しっかりと意味を確認して延べ人数を使いこなしましょう。
延べ人数とは?来場者数延べ10万人ってどういう意味?
私は、フェスやライブに行ったりします。フェスのあの一体感が好きで、家に帰ってからも興奮して眠れない事もあります。
そして、ライブ後のレビューを読むのも好きなのですが、よく「すごく楽しかった!」「ギターソロに感激した!」みたいな感想に紛れて、「3日間で延べ10万人を動員した」とか書かれており、「10万人も来たんだ!すごいな~。」などと思っていたのですが、ふと
「延べ10万人」とはどういった意味なのか気になってしまいました。
「延べ人数」の意味を調べてみた
さっそく辞書を調べてみると、
・1つの事を成し遂げるときに動員した人数の合計
とのことです。
どういうことかというと、例えば、ライブが3日間あり、1日目で来場者数35000人、2日目に30000人、3日目にまた35000人来場した場合、合計10万人となります。
毎年夏になるとウルトラジャパンというEDMのライブがあります。東京テレポートで3日間開催されます。
普通の人はたいてい好きなアーティストの日を選んで1日行くんですが、私みたいなアホは3日間行きます。そうすると私1人が3回行ったとしても、3人分とカウントされるんですね。
これが延べ人数(延べ人員)です。
他にも、1つの仕事に対して、5人で3日間かけた場合は延べ人数15人ということになります。なので、先ほどのフェスについても、1人1日しか来ていなければ、10万人の人がチケットを買って来たことになりますが、もしみんな私みたいなアホで3日間行く人であれば、10万 ÷ 3 = 33,333人がチケットを買った人ということなりますね。
延べ人数と実人数について
延べ人数と似た言葉で、実人数というものがあります。こちらは、実際に動いた人数を表します。何が違うのか、先ほどの延べ人数15人の例で説明しますと。
1つの仕事に対して、5人で3日間かけました。この5人は3日間ずっと同じ人たちが仕事をしたので、実人数は5人となります。もしも、この3日間の間に、1人入れ替わったとしましょう。その場合は、当初の5人と入れ替わりで新しく入ってきた1人で実働員数が6人となります。
このように、同じ人数を表す似た言葉でも、表している人の数は全く違うものになります。言葉の意味をよく考えて、「延べ」or「実」どちらが適切か確認してから使用するといいでしょう。
延べ人数はどんな時につかう言葉なの?
延べ人数は見積もりを作るときに使われることが多いです。作業にかかる時間を1人当たりの1日の作業時間で割ることで〇〇人日と表します。さらにそこに1人当たりの単価をかけてプロジェクトにかかる人的コストを算出するわけですね。
その他にも、人数をアピールすることに使われる場合が多いようです。例えば50000人が2回ライブを見に行ったとして、「来場者数5万人きたよ」とPRするよりも、来場者数延べ10万人と書いた方がインパクトがあります。他には、遭難者の捜索などで、数日間にわたって捜索したときの時間も「延べ時間」として報道されることがあります。
本当に来た人数のみを調べるときは、実人数を使用します。ファンサイトの会員登録者数等は、別アカウントで同一人物が複数カウントされる場合もありますが、基本的に実人数で表記されます。
また、工事現場などの当日の作業人員も誰が現場に来ているのか明確にするために、実人数が使われています。
先ほども書きましたが、どのような目的で数字を表すかを明確にすることで、使う言葉も変わってきます。そして、正しく使用しなければ、その文章を読んだ人に勘違いさせてしまうことになりかねません。
自分が、今どちらの考え方で計算しているのかをよく考えてから、使う言葉を選ぶようにしましょう。
以上、延べ人数とは何か、実人数との意味の違いについて紹介しました。
LEAVE A REPLY